2025年10月04日
企業法務~契約書における契印・割印・消印の意味と役割について~
1 契印(けいいん)
契印とは、複数ページにわたる1つの契約 書であることを証明する印です。
その目的は、契約書の改ざん防止のためです。そのため、印を押す場所はページ間の綴じ目に押します。
2 割印(わりいん)
割印とは、書類を複数部作成する場合に、各部を互いに重ね合わせた部分に行う印です。
その目的は、書類の同一性の証明です。そのため、印を押す場所は2通の境目です。
3 消印(しょういん)
消印とは、印紙や切手などが再利用されないようにするための印です。その目的は、再利用防止です。そのため、印を押す場所は印紙や切手の上に押します。
4 契印・割印・消印の意義
仮に契印・割印・消印がない契約書であっても、その契約の成立の有無に影響はしません。ただ、訴訟などで契約の成立の有無が争いになった場合、契印・割印・消印がある契約書ですと、ない場合と比較して、信用性が高まります。